確定申告の基礎〜アフィリエイトと所得税

経費

経費とは

経費とは、収入を得るために要した費用のことを言います。 例えば、地代家賃・支払利子・旅費交通費・広告宣伝費・修繕費...などです。
収入から経費を差し引いた金額が所得なので、経費が増えれば税金の額も下がります。
以下に、アフィリエイト等で発生する代表的な経費を挙げています。 なお、これらは例示であり、これが全てとは限りません。

費用の種類概要
通信費 パソコンのネット接続費用や電話代などの費用です。 また、サーバーのレンタル費用やドメインの取得費用もこれに含まれます。
広告宣伝費 オーバーチュアやGoogleアドワーズなどの検索連動型広告や、他のサイトに有料でバナーを貼ってもらった場合の費用など。
教育研修費 アフィリエイト等やSEOに関する書籍の購入代金など。アフィリエイト等の研修会などに参加した場合の費用もこれに含まれます。
荷造運賃費 ネットオークションなどで商品の発送に要した送料などです。
ただし、収入金額からすでに送料を差し引いている場合に、さらに経費として計上することは費用を二重計上する事になるので認められません。
減価償却費 パソコンやプリンターなど長期に渡って使用する機材(以下「固定資産」)などは、購入した年に全額費用計上するのではなく、複数年にわたり期間配分します。 これを減価償却といい、各年に配分される費用を減価償却費といいます。
配分する年数は固定資産の種類に応じて、耐用年数が定められています。
また、これら固定資産を私用としても利用している場合は、適切な比率で按分計算する必要があります。(下記「経費の案分」参照)
雑費 他の経費に当てはまらないような費用。ただし、多額の費用はこれに含めるべきでなく、新たな科目を作ってそちらに計上すべきでしょう。

経費として認められるには

経費として算入するには、それが収入を得るための支出であることが説明できるものでなければなりません。
また、その支払を証明する証票(領収書等)が保存されている必要があります。(申告時に提出する必要はありません)
ネット通販で購入した場合などは領収書等が手元にない場合もありますが、その場合は通販サイトの購入履歴などをプリントアウトしておけば代替的な証明手段となります。

経費の期間配分

例えば、サーバー代やドメイン代を複数年にわたり契約している場合は支払った年に全額を費用とするよりも、月割計算して各年に配分するのが正確な計算方法です。 なぜなら、これらの費用は複数年にわたり収益の獲得に貢献しているのだから、費用もその期間にわたり計上した方が、「努力と成果」が対応していて合理的だからです。
ただし、これらの費用が少額であるのなら1年目に全額費用計上しても問題ありません。 (言うまでもありませんが、1年目に全額費用計上しておきながら、2年目以降に月割で費用計上する事は認められません)

経費の案分

例えば、パソコンの使用による電気料などは、「アフィリエイトのために使用した部分」と「私的に使用した部分」とがあるはずです。 これは両者の使用状況に応じて振り分けるべきです。この振り分けを按分(あんぶん)といいます。
按分計算の基準としては、使用時間などを使うのが合理的かもしれませんが、両者の使用時間を明確に区分し記録している人などいないでしょう。 按分比率は各自の判断にゆだねられますが、税務署の人に(仮に)追及された場合でも理由を説明できるような比率にしておくべきです。

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